管理しているマンションや隣人がゴミ屋敷だったら?気になる対策をご紹介します。

近年、ゴミ屋敷という言葉が広がっていますが、皆さんはご存じですか?ゴミ屋敷をきれいにするバラエティ番組の特集や、ゴミ屋敷が火元で大火事となってしまったニュース報道など、多くの場面で知る機会があるかと思います。

テレビでよく見るゴミ屋敷が、実際に隣人だった場合、あなたはどう思いますか?今回は、マンションの隣人がゴミ屋敷だった場合の対策法や、ゴミ屋敷が発生してしまう原因について紹介していきます。

近年、マンションやアパート、集合住宅にゴミ屋敷が増加中

皆さんのゴミ屋敷に対するイメージは、少し田舎の一軒家という場合が多いでしょう。しかし、近年、マンションやアパート、集合住宅にゴミ屋敷が増加しています。マンションやアパートのゴミ屋敷は、外から発見することができないですが、どのように発見されるのでしょう。

マンションやアパートのゴミ屋敷が発見される原因は、隣人による臭いや、害虫の発生によるものです。ゴミ屋敷は、食べ残しや湿気が高くなることによって、害虫や悪臭が発生します。住んでいる本人自身は気づかないものの、隣人にはかなりの悪影響を及ぼします。皆さんも気づいていないうちに、自身の家がゴミ屋敷にならないよう、注意しましょう。

なぜゴミ屋敷が発生するのか?

本人の気づかぬうちにゴミ屋敷となっていることが多いですが、原因はどのようなものが挙げられるのでしょう。
ここでは、ゴミ屋敷の発生する原因を5つ紹介します。

ご近所付き合いの減少

まず1点目は、ご近所付き合いが減少していることです。ご近所付き合いの減少は、隣人の様子を知ることができなくなっています。そのため、隣人とのコミュニケーションによって、言い換えるならば隣人の牽制によってゴミ屋敷を防ぐことが困難となりました。

単身世帯の増加

2点目は、単身世帯の増加です。核家族化によって、自宅内に自分以外の人が出入りすることが少なくなりました。ゴミ屋敷を止めたり、整理してくれる家族がいないことで、ゴミ屋敷が発生する原因となっています。

ネットショッピングの増加

便利なネットショッピングですが、注文をするたびに段ボールやゴミが溜まっていきます。つい買い物をしすぎて、ゴミ屋敷になってしまう、といった方も少なくありません。最近では生鮮食品もインターネットで注文が可能なので、そのようなゴミはなおさらの注意が必要ですよね。

コンビニの増加

数分歩けばコンビニがあることはとても便利ですが、気軽に買える分、ペットボトルやカップ麺の空容器が溜まっていきます。そのため、気を抜くとゴミ屋敷となってしまうので、注意が必要です。

ゴミの分別の複雑化

大きなマンションでは、マンション内で分かりやすくゴミの分別ができるゴミ捨て場がありますが、小さなマンションやアパート、一軒家ではそうはいきません。自身でゴミを捨てる日を覚え、少し離れたゴミ捨て場まで歩く必要があるため、少々面倒ですよね。そのため、ゴミ屋敷が増加傾向にあるのです。

5つのゴミ屋敷が増える原因を紹介しましたが、自身の注意で防げるものも多くあるため、注意して生活しましょう。

住民ができることは?

もし隣人がゴミ屋敷の場合、住民にできることはあるのでしょうか。住民ができることは多くなく、最も良い方法は、匿名でオーナーや管理組合に苦情を入れることです。直接ゴミ屋敷に苦情を入れても、トラブルの原因となり、最悪の場合は警察が出動する事態にまで発展します。そのため、できるだけ直接は関わらず、管理側の人間に頼りましょう。

他にできることは、住民で署名活動をすることです。迷惑に思っている住民が多ければ、管理組合やオーナーは早く動いてくれるでしょう。

オーナーや管理人ができることは?

オーナーや管理人にできることは、法律に頼ることしかできません。管理者側に与えられている法律は、区分所有法の57条「区分所有者の共同の利益のため、その行為を停止し、その行為の結果を除去し、またその行為を予防するために必要な処置を執ることを請求することが出来る」、58条「訴えをもって、相当の期間の当該行為に係る区分所有者による専有部分の使用の禁止を請求することが出来る」、59条「競売請求の権利」の3つが主に与えられています。これらの法律を、ゴミ屋敷の住民にチラつかせることで、裁判になる前に解決できるでしょう。

また、管理組合が積極的にゴミ屋敷のできない環境づくりをしていくことも大切です。具体的には、マンションや地域住民でバーベキュー大会などのイベントを行い、隣人とのコミュニティーを気づくことです。効果は薄いかもしれませんが、何事にも積極的に行っていく姿勢が大切となります。

まとめ

ゴミ屋敷の原因や、対策法について紹介しました。近隣住民や管理組合ができることは、かなり少ないことがわかっていただけたかと思います。
ゴミ屋敷を減らすよりも、ゴミ屋敷を作らない環境づくりが大切です。自身での注意が必要なので、一人暮らしや、コンビニの利用が多い方は特に注意しましょう。

この記事の執筆者
立花廉
フリーランスのライターとして活動中。エンターテイメント系から子育て、ライフスタイル・生活関連の記事まで月に数十本の記事を執筆し実績も豊富。得意分野はエンタメ・娯楽、社会問題関連のジャンル。特掃ジャーナルにも複数の記事を寄稿中。特殊清掃や遺品整理に関する記事を特掃ジャーナルで多数執筆。