あなたにも当てはまる?ゴミ屋敷になってしまう人の心理を徹底解説!早めのケアが重要です!

ゴミ屋敷 心理

近年、テレビや新聞でゴミ屋敷というワードをよく目にするかと思います。
バラエティ番組では、ゴミ屋敷を清掃してビフォーアフターの様子が放送されることや、新聞やニュース番組では、ゴミ屋敷が火元で起こった火事や悩まされる悪臭について報じられているのが現状です。
そんなゴミ屋敷は、公益財団法人日本都市センターの調査で、全国の216市区で1,920件にも及ぶことが分かっています。
ゴミ屋敷にはなっていなくても、10軒に1軒は掃除が必要な汚部屋状態にあるそうです。
ゴミ屋敷は年々急増しており、それに伴ってゴミ屋敷清掃業者も増えています。
しかし、高額請求をする悪徳業者の発生により、被害者が増えたことで、2019年7月にゴミ屋敷清掃士認定協会が発足されました。
この協会は、ごみ屋敷を清掃するプロフェッショナルを生み出し、業界の健全化を図るとともに、ごみ屋敷清掃士という資格を認定しています。
ここまで紹介しているゴミ屋敷ですが、実はゴミ屋敷になってしまう人の心理状態はかなり不安定のようです。
今回は、ゴミ屋敷になってしまう心理状態を中心に、収集癖でゴミを捨てることのできない人や、掃除が苦手な人についても紹介してきます。

ゴミ屋敷になってしまう心理状態とは?

全国で急増しているゴミ屋敷ですが、自らゴミ屋敷にする人はかなり少ないでしょう。
では、自宅がゴミ屋敷になってしまう人はどのような心理状態なのか気になりますね。
ゴミ屋敷になってしまう人の心理状態は、いくつかあるので順に紹介していきます。

汚れていることに気が付いていない状態

ゴミ屋敷になっている人の特徴として、まず汚れていることに気が付いていない人が挙げられます。
いつも一緒にいる家族が太っていくのを気付かいように、自身の住んでいる家が汚れていくことに気が付かない人がいます。
必要なものが手元にあれば部屋の汚さや悪臭は気にならず、汚れていないかのように生活できるのです。
少し汚れているという感覚があったとしても、片付けが面倒だから、他にしたいことがあるから、という理由でゴミの処分を後回しにしてしまう人も多くいます。
ゴミの処分を後回しにしてしまう人は、ペットボトルを捨てることが面倒で部屋の中に放置して、気が付いた時にはゴミを捨てずにゴミ屋敷になっている人が多いようです。

認知症の人

次に、認知症の人が挙げられます。
認知症の人数は2020年時点で約531万人いることが分かっており、その中でも1人暮らしをしている人は多く存在します。
認知症になると、物事の判断力が低下してしまい、ゴミがたまっているという状態に気づきにくくなってしまいます。
ゴミをどのように処分するべきか分からなくなってしまい、結果的にゴミ袋が部屋に溜まってしまう人や、そもそもゴミが何だか分からなくなり、ゴミが部屋中に散乱していってしまう人がいるようです。
認知症の場合には、ゴミ屋敷清掃業者に相談するよりも、介護の業者に相談し、施設に預けたりすることが重要です。
ゴミをゴミだと認識できない認知症の方には、ゴミを捨てられることは財産を捨てられることのように感じるため、きちんとした対応をしましょう。
他にも掃除ができない方やもったいない精神を持っている方、精神疾患を抱えている方などもゴミ屋敷になりやすい傾向がありますが、今後の見出しで詳しく紹介していきます。

部屋の掃除が苦手・忙しくて時間がない人

ゴミ屋敷になってしまう人の特徴として、部屋の掃除が苦手・忙しくて時間がない人がいます。
子供のころから片付けても次の日には元通り汚くなってしまう、そもそも散らかっていても物を片付けることができない、そんな方はゴミ屋敷になってしまう可能性があります。
物が多くなり散らかってしまうと、どのように片づけをしたらいいのかが余計に分からなくなってしまう人が多いようです。
片付けが苦手な方は、物を片付ける時間の設定や、毎日小さなごみを1つでも拾うといった簡単なことから挑戦し、掃除することを習慣化していきましょう。
片づけをしようと思っていても、日本には過酷な労働環境で働く人が多くいます。
法外な労働時間での労働をした後、家について掃除をするのはかなり大変なことです。
疲労感から掃除ができないだけでなく、厳しい労働環境は心身ともに蝕んでいきます。
現在の職場によって部屋がゴミ屋敷になってしまっている方は、職について考え直し自身の労働環境を改めるか、自身で片付けることはあきらめて、定期的に業者へ依頼することをおすすめします。

もったいない精神・収集癖がある人

ゴミを捨てることのできない方には、もったいない精神・収集癖のある人がいます。
もったいない精神がある人はとても多いです。
世の中にあるものは無限に存在するわけではないので、もったいないと思いゴミを減らし再利用する精神自体はとても良いことですよね。
しかし、その精神が少し常識の範囲外になってしまうと、自宅がゴミ屋敷になってしまう可能性があります。
例えば、鼻をかんだちり紙はもう1度使えるのではないか、お菓子や何かの
包装紙をメモ用紙として再利用できるのではないか、といったように明らかに処分すべきものまで、もったいない精神が働き捨てられなくなってしまうのです。
もったいないという心持ちは素晴らしいですが、火災によって物が消えてしまう可能性が高まることや、ゴミの中に埋もれて結局使う機会がなくなってしまっては意味がありません。
部屋に物が溜まりすぎない程度に、まだ使えるものを意識して、ゴミはきちんとすることがゴミ屋敷を生まないためには必要です。
捨てることに持っていなさを感じるのではなく、集めることが好きでゴミ屋敷になってしまう人もいます。
収集癖を持つ人の心理は、道に落ちているものや不法投棄されているゴミを見て、可愛そうだと思ってしまうことです。
ゴミ屋敷の家主からすれば、道路などに落ちているゴミは、捨て猫などを拾うかのように、連れて帰ってしまいます。
彼らは自身がしていることを良いことだと思っている人が多く、どうして拾ってきてしまうのかと質問すると、どうして放っておけるのか、と聞き返してくるほどです。
拾ってくるものがゴミであることを認識してもらうことが、ゴミ屋敷になることを防ぐ第1歩となります。

精神疾患・孤独を抱えている人

ゴミ屋敷に住む人の中には、精神疾患・孤独を抱えている人がいます。
精神疾患を抱えている人で最も多いのは、ADHD(注意欠陥・多動症候群)の方です。
増えていったゴミを片付けるのは、集中力必要ですが、ADHDの人は集中力が続かず、地道に作業を続けていくことが難しくなってしまいます。
そのため、ゴミを片付けることができず、ゴミ屋敷になってしまうのです。
そういった方は、ゴミを片付けることよりも、病院でADHDの治療に専念し、病状が和らいでからゴミの片づけをすれば、ゴミ屋敷になる人は少なくなるでしょう。
片付けをしても集中できない人や、すぐに別のことをしてしまう人は、病院で検査を受けてみることも1つの手です。
ゴミを増やしてしまう人の中には、孤独を埋めようとしてゴミを捨てずに溜め続けてしまう人がいます。
核家族化が広まる中、友人や近所付き合いがないと孤独に悩まされることも少なくありません。
綺麗な家の中で孤独なことがとても不安になり、ゴミを溜めることで安心感を求めて言うようです。
ネットが普及し、オンライン上でも友人が作れる時代となっているので、孤独で悩んでいる人は、ネット内に居場所を作り、家族への連絡を増やすとよいでしょう。

まとめ

深刻化するゴミ屋敷の問題とその心理について紹介してきました。
多くの心理状況の中には自信に当てはまるものもいくつかある人も多いでしょう。
問題は、過度にしすぎてしまうことです。
物を買う際や捨てることを考えている際、一度自身の部屋を見渡して
本当に必要なものか、取っておくべきものかを判断できる能力を身につけましょう。

この記事の執筆者
立花廉
フリーランスのライターとして活動中。エンターテイメント系から子育て、ライフスタイル・生活関連の記事まで月に数十本の記事を執筆し実績も豊富。得意分野はエンタメ・娯楽、社会問題関連のジャンル。特掃ジャーナルにも複数の記事を寄稿中。