特殊清掃に必要な資格は?特殊清掃依頼時の業者選びのポイントを分かりやすくご紹介!

特殊清掃 資格

特殊清掃とは、どのような清掃なのかをご存知ですか?”特殊”という言葉がつくだけに、限られた人しかできない仕事なのだろうか。と思う方も多いかもしれません。

そこで今回はこの記事で特殊清掃とは一体どんな仕事なのか、資格が必要な仕事なのか。また顧客として業者を選ぶ際のポイントについて、解説をしていきたいと思います。

まずは特殊清掃とはどんな清掃なのか、通常のハウスクリーニングなどとはどう違うのかを見ていきましょう。

そもそも特殊清掃とは?

特殊清掃って普通の清掃と何が違うの?このような疑問を持っている方も、多いかもしれません。

”特殊清掃”とは事件や事故・孤独死のように亡くなって、長時間経過してから遺体が発見された現場などダメージをうけた部屋を原状回復させるための清掃業務です。一人暮らしの高齢者が増えているという現代の状況があり、最近ニーズが増えている依頼でもあります。

普通と違う状態で遺体が発見された現場は、遺体を運び出した後も血液や体液などの汚れが付着している場合がほとんどです。また遺体発見までに時間がかかった現場では、腐敗臭や害虫が発生するなどしていることもあります。

特殊清掃では、このような目を覆いたくなるような現場での清掃も行うのです。ここまでで通常のハウスクリーニングなどとの違いは、わかっていただけたと思います。

特殊すぎる現場の清掃を担っている特殊清掃を専門としている業者は、専用の機器や特殊な薬剤を使用して業務を行っています。一般の方であれば「それなりの資格が必要なんでしょ?」と思う方も多いでしょう。そこで次の章では、特殊清掃に資格が必要なのかについて解説していきます。

特殊清掃に資格は必要?

特殊清掃のお仕事が「大変そうだな…資格とかいっぱいあるんだろうな」と思った方も、多いのではないでしょうか?

もちろん通常の清掃とはかなり異なるお仕事なので、大変ではあるでしょう。しかし特殊清掃を行うにあたって”取得必須”な資格はありません。意外だと思いませんでしたか?

それでもこれを仕事にするために、取っておいてたほうがいい資格が3つあります。

事件現場特殊清掃士

特殊清掃では事件現場という特殊な環境で、安全に処理するための薬剤や脱臭方法の知識が必要とされます。また特殊清掃を行う場合は感染症のリスクも伴うので、自分自身やスタッフの安全を守るための感染症防止の知識を学ぶことになります。

遺品整理士

特殊清掃は掃除を行うだけではなく、遺品の整理をすることもあります。そこで取得しておくと良いのが「遺品整理士」の資格です。遺品整理に関する法律や心構えについて、学ぶことができます。

臭気判定士

臭気判定士は今回ご紹介するなかで、唯一の国家資格です。これはその名称の通り臭いを判定する資格のため、現場での悪臭がひどい際などはあると便利な資格だと言えます。

この3つが主に特殊清掃を行うにあたって、あると良いと言われている資格です。ほかにも特殊清掃を行っている業者のホームページによく記載されている資格をいくつかご紹介します。

一般廃棄物収集運搬

遺品整理を行った際に出た不用品を、回収・運搬するために必要な資格です。

古物商許可

見つかった遺品の査定や買取を行う場合は、古物商許可という申請が必要になります。

脱臭マイスター

気になる臭いや悪臭を完全消臭することができる技術を、取得できる資格です。

この章の冒頭でお伝えしたように、取得しなければならない資格はありません。しかし幅広いサービスを提供するにあたって、取得しておいたほうがいい資格もある点は覚えておくと良いでしょう。

次の章では業者を利用する顧客側から、良い特殊清掃業者を選ぶポイントを解説していきたいと思います。

良い特殊清掃業者を選ぶポイント

特殊清掃を専門の業者へ依頼するにあたって、良い業者に来て欲しいというのが顧客側の理想ですよね。そこで良い業者を選ぶには、どのようなポイントを重視すればいいのかについて解説していきます。

実績がある業者を選ぶ

これは業者を選ぶ際の大前提として、念頭に置いておくようにしましょう。特に特殊清掃を依頼する際はその業者の経験や実績の度合いを確認しておくことが、大切になります。

何度も言いますが特殊な現場での清掃業務のため、様々な現場で経験を積んでいる業者のほうが、どんな現場でもスムーズに対応することができるのです。逆に経験や実績が少ない業者に依頼をしてしまうと、希望のクオリティにならない場合もあるため十分に注意しましょう。

追加料金の有無

特殊清掃を依頼する場合は、まず見積もりを出してもらいます。

業者によっては見積もりをしてから現場まで来て「予想の範囲を超えていた」などを理由にして、追加料金を請求してくることがあります。最終的に追加料金がかかってしまったとなれば、見積もりをした意味がありませんよね。

このような想定外が無くすためにも、追加料金がかからないかどうかは必ず確認するようにしてください。

アフターフォローの有無

亡くなった方の状態や状況によっては、家具や床などを取り換えたりリフォームの必要性が出ることがあります。良い業者であればリフォームの手配まで行ってくれることが、ほとんどです。

アフターフォローの有無については、その業者のホームページに記載されていることが、ほとんどのため、依頼前に確認しておくようにしましょう。これらを3点を主なチェックポイントと考え、優良な業者へ依頼をすると良いでしょう。

まとめ

特殊清掃とはどのようなことを指すのか、必要な資格や業者選びのポイントについて解説してきました。

一人暮らしのお年寄りや孤独死が年々増加している背景もあり、ニーズが増している特殊清掃や遺品整理。ご年配の親を持つご家族の方や、このような仕事への就職や起業などを考えている方の、役に立つ記事になればと思っております。

特殊清掃について興味がある。もっと知りたい。と思った方は、今後のためにも現在から様々な業者のホームページを比べてみたり。あると良い資格を徐々に取得してみたり、してくださいね!