特殊清掃で起業・開業したい方へ!起業までの手順や費用を詳しくご紹介します!

特殊清掃 起業

近年、高齢化や核家族化が進み、特殊清掃という言葉が身近になっています。孤独死が急増している日本では、遺体が発見されることがなく、時間が経過することで腐敗してしまい、特殊清掃が必要なケースが多々発生しまうケースが少なくないです。

高齢化社会や孤独死といった社会的背景と特殊清掃ニーズの高まりを受けて、特殊清掃業界には新規参入者が続出、特殊清掃業で起業をしようという方がかなり増えたのも事実です。数年前までは、一攫千金の仕事と言われた特殊清掃業ですが、それは今でも実際に儲かる仕事なのでしょうか。今回は、特殊清掃での起業を考えている方に向けて、起業するまでの手順や費用、必要なことについて紹介していきます。

特殊清掃で起業したい方へ。先ずは特殊清掃に必要な心構えを持ちましょう。

特殊清掃は人の死に関わる仕事です。時には孤独死や自殺事故現場など、想像を絶するような光景を目の当たりにすることは大いにあります。特殊清掃の現場においては、遺体はすでに現場から搬出されていることが多いですが、それでも遺体の血液や体液、皮膚、糞尿、特には臓器が飛び散った跡なども残っています。正直に言って中々直視することは難しいと思います。その状況下に置いても特殊清掃を実行する人間は冷静で強い心を持って業務に臨まなければなりません。そんな厳しい状況下に置いても故人やご遺族を思いやり、真摯な心で業務に取り組むことも重要になります。このように特殊清掃に携わるには、強靭な精神力や故人や遺族を思いやり、慈しむ心構えというものが非常に重要になります。特殊清掃は一見、誰にでもできるような仕事のように見えますが、このような心構えや覚悟を持った人こそが特殊清掃に向いていると思われます。

特殊清掃で起業するためには?どうすればいいの?

さて、それでは本題になりますが、特殊清掃で起業をするためには、どうすればいいのでしょうか。必要な資金や、持っておくとよい資格は多々ありますが、法律に抵触する可能性から、大前提として3つの許可を国や自治体から得る必要があります。また、必須ではないものの特殊清掃の起業・開業時にあれば便利な資格も併せてご紹介します。それぞれ順を追って見ていきましょう。

内装仕上工事業

まず、確実に取得しておくべく資格として内装仕上工事業の許可が必要になります。内装仕上工事業の許可は、500万円以上のリフォームをする際に必要な許可となります。特殊清掃は、遺体が腐敗し汚染された部屋を扱うことがほとんどなので、部屋のリフォームがほぼ必須となります。内装仕上工事業の許可を持っていれば、費用が大きくなる現場も担当できるため、不備なくリフォームをすることが可能となります。この内装仕上工事業という資格は建設業許可の一種で取得するのは正直に言って少し面倒です。施工金額が500万円未満の場合は、内装仕上工事業の資格無しでもリフォームなどが行えますが、施工クオリティが低くなる、匂いもどりが発生してしまうというトラブルになってしまう可能性も否定できません。

そのため法律上の問題と合わせて、収益性にも直結する資格ですので、特殊清掃で起業・開業する際には、こちらは確実に取得しましょう。

古物商許可

取得しておくべき資格の2つめとして古物商許可が挙げられます。古物商許可は、特殊清掃の過程で買い取った物を、第三者に販売するのに必要な許可です。特殊清掃の業務を行う際には、併せて遺品整理も依頼されることも多いです。

特殊清掃を実施すると故人の方が生前保持していた金や宝石、アクセサリー、着物類、絵画などの貴重品、そして冷蔵庫やテレビなど様々なものが出てきます。それらは全て買取が可能で、依頼者からすれば貴重品や家電などを買い取ってもらえるとなれば依頼者は特殊清掃料金から相殺することができるので非常に魅力的です。そのため、特殊清掃の現場ではその場で買い取り要求をされることも多いく、起業・開業時にこの許可を取得しておくことは、大前提として必要になってきます。古物商許可は警察署にて簡単に取得することが可能なため、必ず取得しましょう。

産業廃棄物収集運搬業許可

特殊清掃で発生した遺品は全て買い取れるわけではありません。回収したものの、いざ売りに出すと売り物にならないといったことは往々としてあります。その際には当然処理コストが掛かってしまうため、産業廃棄物収集運搬業許可も取っておくと便利です。産業廃棄物収集運搬業許可があると買い取った物が売れずに不要になった場合、産業廃棄物として廃棄することが可能になるのでおすすめです。

産業廃棄物収集運搬業許可

特殊清掃で発生した遺品は全て買い取れるわけではありません。回収したものの、いざ売りに出すと売り物にならないといったことは往々としてあります。その際には当然処理コストが掛かってしまうため、産業廃棄物収集運搬業許可も取っておくと便利です。産業廃棄物収集運搬業許可があると買い取った物が売れずに不要になった場合、産業廃棄物として廃棄することが可能になるのでおすすめです。

必須ではないもののあったら良い資格

事件現場特殊清掃士

特殊清掃に関する専門資格の一つとして「事件現場特殊清掃士」というものがあります。特殊清掃の現場の中でも特に凄惨であるとされる事件現場の特殊清掃に対応できる専門性を持った証明として発行される資格ではありますが、あくまで民間資格となるので開業時には必須ではありません。しかし権威付には十分活用できると思うので、取得しておいて損はない資格だと思われます。

脱臭マイスター

意外に思われるかも知れませんが「脱臭マイスター」という資格も特殊清掃においては有効です。というのも特殊清掃で最も気になるのは、汚れでは無く「臭い」とされるからです。遺体が発する臭いは消し去ることが中々難しく、施工が上手くいかないと臭い戻りが発生して、クレームにとなってしまうことが非常に多いようです。そのため、これも必須ではありませんが、臭いの専門資格である脱臭マイスターという資格も起業・開業時にあった方がいいかもしれません。

上記以外にも特殊清掃の起業・開業時に役立つ資格として、建築物清掃業登録、遺品整理関連資格があり。会社自体の信頼や、事業の幅を広めるために役立つ資格です。建築物清掃業登録がされていれば、しっかりと許可されて営業をしている会社であることが分かりお客さんは安心しますし、遺品整理士の資格を持っていれば、特殊清掃と遺品整理を同時に獲得できるなど、営業面で非常に役に立つことが多いです。

また、建築物ねずみ昆虫等防除業、ハウスクリーニングアドバイザーといった資格は、特殊清掃業においての知識を得ているという単価の上昇につながる資格です。難しい現場も多い特殊清掃業ですが、これらの資格を持ち冷静な判断ができる業者は、とても信頼できますし、割高な料金を払ってでも依頼したいと思えるでしょう。このように必要な資格を挙げたらキリがありませんが必須である上記3資格は必ず押さえた上で特殊清掃を起業・開業しましょう!

フランチャイズでの開業もおすすめ!

自身で起業することも良いのですが、特殊清掃の場合は、フランチャイズでの開業もおすすめです。フランチャイズであれば、本部から仕事の依頼も来ますし、地域によっては、加盟業者数を1社に定めているので、ライバルが限りなく少ない状態で営業することができます。加盟料やロイヤリティはかかりますが、加盟料がかからない本部もありますし、ロイヤリティはほとんどが定額制で、相場は3~30万円ほどです。軌道に乗れば、ロイヤリティもそこまで高いものではないため、現在では特殊清掃をフランチャイズ開業をすることも一つの手となっています

また、特殊清掃業で良くクレームになることとして、匂いや汚れなど技術や品質回りのクレームが非常に多いのが特徴になります。このような技術やノウハウや経験や使用する機材や薬品によってクオリティにバラつきがあり、独学でナレッジを蓄積していくのには時間がかかるのが現状です。もしもフランチャイズシステムを利用して特殊清掃業を起業した場合は、このような技術やオペレーション周りのノウハウも併せて提供されることが多いです、そのためフランチャイズとして特殊清掃を開業することは費用対効果が高い側面もあります。

特殊清掃で起業時の想定される年収は?

数年前までは一攫千金と謳われていた特殊清掃業ですが、現在はどの程度の年収が想定されるのでしょうか。事業の段階に沿って順に確認していきましょう。

特殊清掃開業後、仕事が軌道に乗るまでの期間は、年収300万~400万円ほどでが相場であると言われています。当初は信頼も薄く、実績も少ない状態では、なかなか仕事に追われる生活は送れないようです。営業面を強化したり、案件獲得体制を構築することが重要となります。特殊清掃開業時にフランチャイズを選択すると案件獲得のハードルは多少下がることも考えられます。

立ち上げ期を超えて、事業が軌道に乗り、数年経って安定し始めたころの年収はかなり上がっていることが多いです。そこから、社員の育成や、会社としての功績も上がってくると、年収は500万円〜を超えるようなるようです。日本の平均年収から見ると、上位に食い込めるほどの年収ですね。さらに、ビルやアパートといった大きな建物を任されるような会社になれば、年収1000万円の壁を超えることもできます。

このような目安があるとは言え、売上や年収を決めるポイントは、自分が対象としている商圏にいる競合の数などに左右されることが大きいです。そのため立地や商圏といった特殊清掃業を営むフィールドも非常に重要となってきますので、このことも意識して事業に臨むことが理想でしょう。また、冒頭でも述べましたが、国内で高齢化が進むに連れて特殊清掃の需要は間違いなく増加していくと思われます。そのためにも施工実績や信頼をコツコツ重ねていく必要があると思われます。

今回お伝えしたことはいずれも簡単なことではないですが、地道な社員の育成や、営業活動を続けていけば特殊清掃業務おいて、かなりの収入も夢ではないのでしょうか。

まとめ

特殊清掃の起業について紹介しました。一攫千金の仕事、とまではいかないものの、収入がいい仕事であることはわかっていただけたかと思います。しかし、現在特殊清掃業に参入する方は増えており、激しい価格競争が行われていることも事実です。精神的苦痛や肉体的苦痛が大きいこの仕事を、年収だけ始めることはあまりお勧めしません。もし、人助けをしたい、責任感を持つ仕事がしたい、という方で、お金ももらえるのであれば多くほしいという方は、特殊清掃の起業に狙いを定めてみてください。

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この記事の執筆者
立花廉
フリーランスのライターとして活動中。エンターテイメント系から子育て、ライフスタイル・生活関連の記事まで月に数十本の記事を執筆し実績も豊富。得意分野はエンタメ・娯楽、社会問題関連のジャンル。特掃ジャーナルにも複数の記事を寄稿中。特殊清掃や遺品整理に関する記事を特掃ジャーナルで多数執筆。