事故物件に御祓いは必要?事故物件の御祓いの費用や方法をご紹介!

事故物件 清掃

現在の日本には、核家族化や高齢化によって、孤独死が増えています。孤独死をして数日経つと、身体は腐敗し、リフォームや専門業者の清掃が必要です。このような現場を事故物件と呼び、事故物件は孤独死以外にも、自殺や殺人などといった、人が亡くなった現場を指します。

事故物件には、霊が取り付いていることもあり、御祓いが必要な場合もあります。しかし、御祓いするといっても、御祓いを依頼したことのある人は少数化と思いますし、霊は目に見えないものなので不安ですよね。

事故物件になった住宅に御祓いは必要?

事故物件になってしまった住宅には、自殺や殺人といった死因もあり、その部屋に大きな恨みや悪意を持っている可能性があります。次の入居者に気持ちよく入居してもらうには、御祓いをしていた方が安心ですよね。なので、事故物件になった住宅には御祓いが必要です。

宮司は烏帽子に狩衣、差袴、浅沓、笏といった、宮司としての正装で御祓いに取り組むため、亡くなった方も成仏できることでしょう。
御祓いは、亡くなった方を供養するだけでなく、事故物件の入居者に対して御祓いをすることもあります。御祓いをすでにしている住宅でも、自分自身が御祓いを受けることで安心感が高まるようです。中には、安さを重視し、事故部物件であることを気にしない人も増えていますが、今後はある程度そういった思想を持つことも大切なのかもしれませんね。

事故物件が増え始めたのは2000年以降と最近で、まだまだ御祓いをする宮司や事故物件に対する不快感が多いのは確かですが、今後も増えていく事故物件に真摯に向き合っていきましょう。

宗教や宗派は気にした方がいいの?

御祓いをするうえで考えてしまうことは、宗教や宗派についてです。日本では無宗教の方や、宗教をあまり気にしない人もいますが、信仰心が強い人も大勢います。信仰をしている人にとって宗教はとても大切なものなので、御祓いの際にも気にした方がいいのでしょうか。

結論から言うと、御祓いはお葬式ではないため、特に宗教を気にする必要はありません。御祓いの目的は、その場にとどまっている霊を清め、霊魂を供養することです。魂が道を間違えずにあの世にたどり着くのを、手助けするのが御祓いをすることが役目なので、宗教は関係ないのです。

しかし、家族で同じ宗教を信仰している場合や、亡くなった方の信仰を第一に考えたいという方には、様々な宗派に対応している業者に依頼をしましょう。様々な宗教に対応している業者は、全国の寺院と連携し、お坊さんを派遣させることで、ご遺族の希望する宗派のお坊さんにご祈祷をお願いできます。ただ、その分料金は上がりますので、特別信仰の強くない場合は、気にする必要はないでしょう。

どこに依頼すればいいの?

御祓いを依頼したことのある人は少ないでしょうし、事故物件の御祓いとなると、どの神主でも依頼を受けてもらえるわけではありません。
では、どこに依頼をすれば事故物件の御祓いを受けることができるのでしょう。

基本的に御祓いを頼むには、近所のお寺か、先祖の墓の近くにあるお寺に相談するのが良いでしょう。先祖の墓の近くにあるお寺が理想とされていますが、事故物件の近くであるとは限りません。その場合は、近くのお寺に相談しましょう。事故物件の御祓いには慣れていない住職の方もたくさんいますが、たいていの場合は皆さんのためを思い御祓いをしてもらえます。

しかし、中には設備やスケジュールの問題でできない場合もあるので、その場合はインターネットで出張御祓いの業者に依頼しましょう。
その場合は、出張費などもかかるため、料金が高くなってしまうこともあります。
なので、できる限りは自身の知っているお寺や、事故物件から近いお寺に依頼をしましょう。

また、お寺によっては、望まない死となってしまった故人を想い、無償で御祓いすることを提案してくださる住職さんもいますが、無償ではなくきちんとお礼を支払いましょう。気遣いからの御言葉ではありますが、マナーとして最低限のお金は支払い、感謝の気持ちを忘れないことが大切です。

御祓いの相場はどれくらい?

御祓いを依頼するにあたって、気になるのは料金ですよね。ここでは、事故物件の御祓いをする相場について紹介していきます。
値段は主に、御祓いをする規模、御祓いの元となった原因によって変わります。

まず、規模についてです。規模の単位については大きく3種類に分けることができます。

1点目は、部屋です。
孤独死が多いのは1Rの部屋が多く、その場合は部屋のみを御祓いするため、料金は比較的安く、3万前後になります。

2点目は、家です。
一軒家での殺人事件や無理心中などは、家全体の御祓いをするため値段は少し上がり、6万前後となります。

3点目は、建物や土地です。
建物や土地クラスの大きいものになると、御祓いをするにもかなり大変な作業となります。そのため料金は10万円前後と高額になってしまいます。御祓いをする規模に応じて大きく値段が変わることが分かりますね。次に、御祓いの元になった原因についてです。

原因については、大きく分けて4種類あります。

1点目は、病死や自然死です。
病気や孤独死によって孤独死をしてしまった方の御祓いは無念の思いが少ないため、3万円前後となります。

2点目は、自殺です。
自殺は孤独死と比べて、現世に未練が残っていて無念の思いが強いため、御祓いをするにもより本格的にする必要があります。
料金は5万円ほどで、孤独死の場合よりも料金は高めに設定されています。

3点目は、殺人です。
殺人は、自殺とは違ってトラブルに巻き込まれ、望まない死をしてしまいます。よって、より一層御祓いには時間がかかり、長い祈祷時間も必要になるため、料金は7万円前後となってしまいます。

4点目は無理心中の場合です。
心中は、家族内での自殺と殺人が同時に起こるため、より丁寧な鎮魂が必要になります。
料金は10万前後と高額に設定されており、御祓いへの準備や作法が他と比べて多いことが分かりますね。

料金については、規模や原因によって大きく異なり、一部の御祓いは高額な相場であることが分かります。
宗教などによって業者からお坊さんを派遣する際は、派遣費用が掛かりますし、祭壇に設置する米や酒といったものも自身で準備できない場合には追加料金がかかります。これらを踏まえて、御祓いは依頼しましょう。

まとめ

この記事の執筆者
立花廉
フリーランスのライターとして活動中。エンターテイメント系から子育て、ライフスタイル・生活関連の記事まで月に数十本の記事を執筆し実績も豊富。得意分野はエンタメ・娯楽、社会問題関連のジャンル。特掃ジャーナルにも複数の記事を寄稿中。