終活に銀行口座はどうするの?終活時の口座の扱いについて解説!

終活 銀行口座

近年、終活という言葉を耳にする機会が多いかと思います。人生の終わりをより良いものにする終活ですが、銀行口座の終活についてはやや複雑です。クレジットカードや口座の解約は、遺族だと手続きがかなり面倒なので、本人があらかじめしておくと、家族はとても助かります。今回は、終活の銀行口座について、手持ち口座の整理やクレジットカードの解約について紹介していきます。

そもそも終活って何するの?今一度振り返ってみましょう。

終活の銀行口座を紹介する前に、そもそも終活とは何かをご紹介します。終活とは、「自らの人生の終わりに向けた活動」の略語と言われています。自分の死と向き合うことで、人生の終わりに向け活動することができるのです。終活では具体的に何をするのか4つ紹介をします。

まず1つ目は、エンディングノートを書くことです。エンディングノートとは、自分の死後に備えて、残された身近な人にむけて思いや情報を書き残しておくことを指します。エンディングノートを書くことで、自分の気持ちが整理され残りの人生でやりたいことを再度確認することができます。

続いて2つ目は葬儀やお墓の準備をしておくことです。自身の死後、葬儀やお墓の準備をする家族は心身ともに辛いでしょう。あらかじめ手配しておくことで、残された家族の負担を少しでも減らすことが大切です。

3つ目は、遺言書を作成することです。自身の死によって相続問題などで親族間の争いが起きることはとても悲しいですよね。遺言書を書くことで法律的な効力を持たせることができます。

4つ目は、身の周りの整理を行うことです。遺品整理は場合によっては高額になってしまうことも少なくありません。自身が元気なうちに、身の周りのものを処分しておきましょう。

以上の4つが終活の主な内容となります。他にも遺影写真を撮るといった終活もありますが、基本的には残された家族のことや自分の残りの人生を豊かにするために行うことがほとんどです。

終活時に口座は整理した方がいい?後からトラブルになる?

終活時には、口座の整理をしたほうがいいのでしょうか、またあとからトラブルになることはあるのでしょうか。

銀行の口座は、名義人が死亡してしまうと凍結されてしまい、引き出しや預け入れ、振り込みなどができなくなってしまいます。終活によって口座を減らすことで、死亡時の凍結解除手続きがスムーズになります。葬式を行った後は、公共料金の名義変更や役所への手続きなど、遺族はやることが数多く存在するため、少しでも負担を軽減させてあげましょう。

先ずは手持ち口座の整理、一覧表を作りましょう!

終活として手持ち口座の整理をする際は、まずは一覧表を作成しましょう。理由としては、いくつかの口座に残高があると、相続の際、非常に面倒になるからです。遺産相続をスムーズに行うために、一覧表を作成して遺族間のトラブルを軽減させることが重要となります。一覧表に記載することは主に、銀行名、口座番号、支店名、預金の種類、残高になります。こういった情報を記載することで、どの口座にどの程度の財産があるかをすぐに知ることができるため、遺族としてはとても助かりますよね。

また、口座の暗証番号については、窃盗の恐れもあるため家族のみしか知らない場所やわからない合言葉のようなものを使用するとよいでしょう。また、その口座は給与振り込み用、クレジットカード引き落とし用といった感じで使用用途を書いておくと、より一層わかりやすくなるかと思います。不必要な口座は解約、遺族によるクレジットカードの解約は大変なのでこの段階で整理しましょう!

そして、一覧表を作った後、不必要となった口座は解約をしてしまいましょう。休眠預金等活用法により、10年以上使用歴がなく名義人に連絡が取れない口座に土江は、国が民間公益活動に活用するために徴収できる制度ができました。また、口座を保有しているだけで手数料のかかる口座もあるので、そういった口座を保有している方は早めに解約をしておくことをおすすめします。

整理をする必要があるのは口座だけでなく、クレジットカードも整理をしておくことも遺族のためになります。ネットサーバーやサブスクリプションは通帳の残高が尽きるまでひたすら引き落とされてしまいます。財産を守り相続するためにも必ずクレジットカード情報についてもまとめておきましょう。

まとめ

終活での銀行口座やクレジットカードについて紹介しました。自身の口座やクレジットカードを整理するのはかなり面倒かと思いますが、終活は自身の気持ちの整理にも、残された家族のためにもなります。しっかりと終活をして、残りの人生をより充実させましょう。

この記事の執筆者
立花廉
フリーランスのライターとして活動中。エンターテイメント系から子育て、ライフスタイル・生活関連の記事まで月に数十本の記事を執筆し実績も豊富。得意分野はエンタメ・娯楽、社会問題関連のジャンル。特掃ジャーナルにも複数の記事を寄稿中。特殊清掃や遺品整理に関する記事を特掃ジャーナルで多数執筆。