「生活保護受給者」の遺品整理の方法は?分かりやすく解説します!

生活保護 遺品整理

孤独死を中心に、亡くなってしまった方の遺品を整理する遺品整理、現在では認知度も広がってきています。遺品整理はかなりの金額がかかることで知られていますが、生活保護受給者が亡くなり、遺品整理が必要となった場合、どうするのでしょうか。今回は、生活保護受給者の遺品整理や行政などのサポートについて紹介していきます。

「生活保護受給者」の遺品整理は誰が行うの?費用負担はどうなる?

生活保護受給者の遺品整理は、誰が行うのでしょうか、また費用は誰がどのように負担するのでしょうか。国や役所が対応してくれる、と思っている方も多いかと思いますが、生活保護受給者が亡くなっても国や役所は対応してくれません。そのため、生活保護受給者の遺品整理は、原則として親族が進めることになります。

とは言っても、親族がいないケースも多く存在します。マンションに住んでいる場合、連帯保証人に遺品整理をしても楽ことができますが、不可能な場合は管理会社が責任をもって現状を回復させる必要があります。費用については、親族が払う必要があるので、親族間で協力しあってうまく分担をしましょう。

生活保護者の遺品は原則撤去?普通の遺品整理と違うことはあるの?

生活保護者の遺品は、原則撤去する必要があるのでしょうか、また通常の遺品整理と異なる点はあるのでしょうか。生活保護者の遺品は原則撤去ですが、リサイクルや買取ができるものもあります。大型家電や大型家具は特に処分が大変なので、業者への買取やリサイクルを依頼することがおすすめされます。

しかし、通常の遺品整理と異なる点としては、相続の問題です。相続放棄をしたいときは財産の処分を行ってはいけない、ということを知っておきましょう。相続の資格がある人は個人の財産を処分してしまうと、相続放棄が認められなくなってしまうので、相続放棄をする人は遺品を処分してはいけません。

行政などのサポートは期待できるの?

生活保護受給者に遺品整理が必要な場合、行政のサポートなどは期待できるのでしょうか。

故人が生活保護受給者の場合、遺品整理の専門業者には生活総合サービス企業組合があります。生活総合サービス企業組合は、故人が遠方に住んでいる場合でも、遺品整理をしてくれるサービスとなっています。内装工事やクリーニングを追加サービスとして依頼することができ、遺品整理だけでなく多くのサービスに対応しています。遺品整理を依頼するにあたって不明な点にも答えてもらうため、生活保護受給者の遺品整理が必要な場合は、気軽に生活総合サービス企業組合に連絡をしましょう。

遺品整理業者に依頼する際のポイントは?

遺品整理業者に依頼をする際にポイントはあるのでしょうか。いくつかのポイントがあるため、順に紹介していきます。

まず1点目は、遺品整理士の資格を所持しているのかどうかです。遺品整理費という資格は遺品整理を行う上で必須な資格ではありませんが、この資格を所有していると信頼が大きくなります。

2点目は、法律を守っているかどうかです。現在は遺品整理士という資格が普及したことで違法な業者は少なくなっていますが、完全になくなったわけではありません。相場とは大きく異なった多額の請求をしてくる業者や、大型家具や大型家電を不法投棄する業者はまだまだ存在しています。そういった業者に騙されないために、見積もりをしっかりとしてもらうことや、口コミをチェックすることを徹底しましょう。

3点目は、多くの業者に見積依頼をすることです。遺品整理を依頼するうえで、料金はかなり重要かと思います。
部屋の大きさや状態によって、値段は業者ごとに大きく異なります。自身が信頼できると思った業者に見積りを依頼し、納得できる価格の業者に依頼をしましょう。以上の3つのポイントを理解したうえで、業者探しをしましょう。

まとめ

生活保護受給者の遺品整理や、業者に依頼する際のポイントについて紹介しました。国や役所が対応できない生活保護受給者の遺品整理は、親族に大きな負担をかけてしまうことになります。

そういった場合にこそ、親族同士で協力をして、負担を減らすことで、より親族間の絆は深まるでしょう。また、相続放棄をする場合には遺品の処分にかかわってはいけないことをよく理解しておきましょう。

この記事の執筆者
立花廉
フリーランスのライターとして活動中。エンターテイメント系から子育て、ライフスタイル・生活関連の記事まで月に数十本の記事を執筆し実績も豊富。得意分野はエンタメ・娯楽、社会問題関連のジャンル。特掃ジャーナルにも複数の記事を寄稿中。特殊清掃や遺品整理に関する記事を特掃ジャーナルで多数執筆。