孤独死を不安に思う人は急増中?現役世代の孤独死に対する意識とは?

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近年、孤独死という言葉を耳にする機会が多いかと思います。孤独死とは、その名の通り誰にも知られることなく孤独に死を迎えてしまうことを指します。
そんな孤独死は現在も増え続けており、今や他人事ではなくなっているのです。今回は、孤独死の現状や、孤独死を不安に思う対策について紹介していきます。

改めておさらいしましょう。孤独死の現状とは?

ここでは、孤独死の現状について改めておさらいをしていきます。高齢化や核家族化によって、孤独死は年々増加しており、このような社会問題が深刻化することが予想できる日本では、今後も増えていくことが予想されているのです。

孤独死は、誰にも知られることなく、ほとんどが死後数週間後に発見されます。腐敗してしまった遺体は、衛生面を鑑みてすぐに火葬を行うことが通例です。孤独死をした方の中で、親族がいれば火葬後の遺骨を引き取ってもらうことができますが、中には全く身寄りのない故人もいます。そういった方の遺骨は、自治体が数年間保管をしますが、保管期間が終わると無縁塚に埋葬されるのが通例となっています。

このように、孤独死をするとつらい現実が待ち受けていますが、年々孤独死をする人は増えています。今後も、孤独死は増えていくことが予想されるため、何らかの対策が必要となっています。

両親や兄弟、中の良い知人がいても孤独死は怖いもの?

一人暮らしをしていても、両親や兄弟、仲のいい知人がいる方が多いかと思います。そのような方でも、孤独死をする不安はあるのでしょうか。

ある統計によると、10代から60代までの人に孤独死について不安に思うかのアンケートを取ったところ、61%の人が不安に感じているという結果が出ました。半数以上の人が孤独死に対して不安な気持ちを持っていることが分かります。統計を分析すると、独り身の方で孤独死に不安のある方は約63%、子供や配偶者がおり家族と一緒の方で孤独死を不安に思う方は53%いることが分かりました。たとえ独り身でなくても、孤独死に対する不安を抱えている人が多いようですね。

不安に思っている人の声としては、シングルマザーで身寄りが少なく近隣には空き地が多いという女性や、成人した子供は自分のことで精一杯のため迷惑をかけたくないという女性の意見がありました。身内がいると、かえって迷惑をかけてしまうという理由で孤独死を不安に思う人もいるのが現状のようです

近年急増中!孤独死を防ぐためのサービスとは?

孤独への不安が広がる中、孤独死を防ぐためのサービスも急増しています。

孤独死に向けた警備会社の新しいサービスとして、人感センサーを用いたものがあります。このサービスは、人感センサーで人の動きを感じとり、安否を確認できるというものです。動きが感じられないと、本人や家族に連絡の行く仕組みのものや、実際に自宅に訪問してもらうことができるサービスまで様々となっています。

また、近年ではスマートフォンによる安否確認サービスも流行しています。スマートフォンの安否確認では、無料チャットアプリのLINEを用いたものや、スマートフォン自体の利用状況から安否を確認するものがあり、所持しているスマートフォンや利用しているアプリによってさまざまなものがあります。多くのサービスが普及しているので、孤独死に対して不安のある方や、一人暮らしの親族がいる方は有効活用することをおすすめします。

供養まで自分で手配可能!葬儀やお墓の生前契約で不安を少しでも減らせる!

孤独死を不安に思う人の多くは、死後、親族に負担をかけたくないという方が多いでしょう。そんな方々には、葬儀やお墓の生前契約がおすすめです。
日本で急増している終活は、多くの業者でセールやキャンペーンを実施しており、自身が亡くなってから契約をするよりも安く契約できることも多くあります。
支払いは、先に支払いを済ませてしまうタイプと、葬儀信託を炉用して本人の死後も利用できるお金を残して支払うタイプがあります。生前契約で注意すべき点は、自分が生前契約をしている旨をわかりやすく残しておく必要があることです。自身がなくなってしまった場合、生前契約の書類を直接遺族に渡すことはできません。あらかじめ、遺書や契約書をわかりやすい場所に置き、残された遺族が気づくことができるようにしましょう。

まとめ

孤独死を不安に思う人や、生前契約について紹介しました。孤独死が増え続けている今、多くの人が不安に思っており、子供や配偶者といった家族とともに暮らしている方でも過半数が不安に思っていることが分かりました。皆さんの不安を和らげるサービスが多く普及しているので、それらを有効活用しながら、今後の孤独死対策をしていきましょう。

この記事の執筆者
立花廉
フリーランスのライターとして活動中。エンターテイメント系から子育て、ライフスタイル・生活関連の記事まで月に数十本の記事を執筆し実績も豊富。得意分野はエンタメ・娯楽、社会問題関連のジャンル。特掃ジャーナルにも複数の記事を寄稿中。特殊清掃や遺品整理に関する記事を特掃ジャーナルで多数執筆。