特殊清掃業者おすすめ!死臭・腐敗臭など悪臭の消臭方法をご紹介!

特殊清掃 匂い

ある日突然、親族の孤独死が伝えられることは、現代の日本では珍しいことではありません。とても悲しい出来事ではありますが、不動産業者や周辺の住民としては、孤独死現場をいち早く清掃して欲しい、というのが本音になるかと思います。

過去に遺品整理の経験がない方の中には、自身で清掃を行おうとする方がいますが、死臭をなくすことはとても難しく、数日後には再び死臭が漂い始めてしまうことがとても多いです。そこで今回は、死臭・腐敗臭などの消臭を中心に、臭いが発生してしまう原因や特殊清掃業者についてご紹介いたします。

なぜ悪臭が発生してしまうの?

では、この強烈な悪臭は、なぜ発生してしまうのでしょうか。人は亡くなると、数日で腐りはじめ、体内で発生したガスが肉や皮を突き破り、体液が噴出します。そして、目・鼻・口・肛門といった体中の穴から体液や血液が流れ、これらが部屋の中に充満することで、強烈な臭いを発生させるのです。こういった現場には、ウジムシやゴキブリといった害虫が屍肉をついばみ、部屋は悪臭だけでなく、害虫の住処にもなってしまいます。その後、近隣住民に、臭いや害虫の発生が知らされ、初めて孤独死が発見されるのです。

家庭用の消臭剤じゃ不可能?死臭や腐敗臭は相当強烈です!

孤独死によって発生してしまう死臭や腐敗臭、これらを自身で消臭しようとする方もたくさんいるかと思います。しかし、死後経過によって発生した死臭や腐敗臭といった臭いは相当強烈で、直接吸ってしまうだけで体に悪影響を及ぼす恐れもあります。さらに、強烈な臭いが故に、近隣住民や大家にも多大なる迷惑かかってしまうので、速やかな対処が必要です。

実際に初めて現場を見た遺族の方は、自身で消臭を試みることも多いかと思います。しかし、家庭用の通常の消臭剤では、臭いを消すことがほぼ不可能です。さて、どうして通常の消臭剤では効果がないのでしょうか。理由としては主に以下の2つが挙げられます。

まず1つ目の理由は、通常の消臭剤は、空気中の臭いをほかの臭いで誤魔化したり、臭いを吸収するだけのものがほとんどだからです。死臭・腐敗臭は、臭いが強烈なので誤魔化すことができず、床や壁に吸収された臭いまでは吸収できないため、効果が表れないのです。

2つ目の理由は、死臭を発生させる細菌を分解することができないからです。臭いを分解したとしても、細菌が分解されないため、数日後に死臭は元に戻ってしまいます。以上の理由により、自宅にある消臭剤や、業務用の消臭剤では、孤独死現場の腐敗臭を消すことはできないため、注意をしましょう。

どのような消臭剤や薬品を使用すればいいの?

ここまでの記事で臭いの原因が分かり、家庭用や一般的な業務用の消臭剤では効果がないことが分かっていただけたかと思います。ここまで記事を読んでも自身で清掃することを決意した方は、どのような消臭剤や薬品で、清掃をすればいいのでしょうか。臭いの消し方は、主に、消臭剤や除菌剤を使用する必要があります。ここでは、孤独死現場の清掃での使用に適する消臭剤や薬品を3つほど紹介します。

アンチダメージビーズ消臭剤

アンチダメージビーズ消臭剤は、通常の消臭剤のように部屋の臭いを誤魔化すだけでなく、悪臭に反応し臭いを分解することが可能です。現場は臭いが酷く作業が難しいため、この消臭剤を使用して、作業しやすい環境にしましょう。

安定化二酸化塩素配合消毒剤

こちらの消臭剤も、アンモニアやトリメチルアミン、メチルメルカプタン、硫化水素などの悪臭に効果的な消臭剤です。
この消臭剤の大きな特徴は、納豆菌に近い安全性の高い善玉バクテリアが配合されていることです。善玉バクテリアは悪臭の原因となる有機物を食べることで細胞分裂し持続性もあることが特徴です。

強力バイオ消臭剤

こちらの消臭剤も、アンモニアやトリメチルアミン、メチルメルカプタン、硫化水素などの悪臭に効果的な消臭剤です。この消臭剤の大きな特徴は、納豆菌に近い安全性の高い善玉バクテリアが配合されていることです。

自身で孤独死現場の清掃を行うには、以上のような薬品が必要なので、必ず用意をしましょう。

どうしても消臭が難しい場合は業者に頼むのもおすすめ!

孤独死現場の悪臭や、自身での清掃に必要な薬品を紹介してきました。しかし、孤独死現場の清掃は、精神的にも肉体的にもかなりの苦痛を伴います。そういった場合には、特殊清掃業者に依頼をしましょう。業者に依頼をすると、害虫駆除から部屋の清掃、遺品の整理や処分、リフォームまですべての作業を一つの業者に行ってもらうことができます。

業者に依頼することはとても便利である一方、特殊清掃には大きな費用が掛かります。インターネットでの料金は参考でしかなく、実際に現場を見て料金を判断するため、見積もりで料金を出してもらいましょう。汚物撤去、害虫駆除、消臭消毒といった作業での相場は、5万円~100万円と大きな幅があります。業者によっても大きく料金が異なるため、一つの業者では決めず、必ず何社かに見積りを依頼して決めましょう。

まとめ

死臭・腐敗臭の消し方や、特殊清掃について紹介しました。自身で作業をするには、特殊な薬品を購入する必要もありますし、肉体的・精神的にもかなりの苦痛を伴います。

親族の死はとても悲しいことですし、近隣住民とのトラブルを避けるためにも迅速な対応が求められるため、自身での作業ではなく、特殊清掃業者に依頼することをおすすめします。

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この記事の執筆者
兼島剛
webメディア系の会社、コンサルティング会社に勤務後、現在はフリーランスのライターとして活動中。ライティングの際は現地取材を徹底して行うなど現場に密着した記事がウリ。得意ジャンルは政治経済、暮らし・ライフスタイル。特掃ジャーナルにも複数の記事を寄稿中。